栃木県立栃木工業高等学校

SkyBerryJAM(スカイベリージャム)を使った活動

本校では2015年、IchigoJam互換機を製作、翌年「起業家精神育成事業」の取組みの一環として、その互換機をさらに研究・発展させ開発したものが「SkyBerryJAM」(スカイベリージャム)です。2017年に一般商品化、2019年には商標登録が認定されました。

さらに、「課題研究」という科目や「部活動」などを通し、開発当時の2016年からこの「 SkyBerryJAM 」を用いて、高校生がメンター(先生役)となり小学生に直接指導を行うプログラミング出前講座を、栃木県内の小学校を中心に継続的に行っております。

この形は、高校生にとっては、「地域での活動」や「異世代間の方との交流」を通して「生徒自ら学ぶ力、解決する能力」を身に着けること、また小学生にとっては、指導者を身近に感じてもらえ、よりプログラミングに対して学びやすいモデルになっていると思います。

SkyBerryJAMは、小学校での利用の他にも、高校での電子工作やプログラミング教育にも幅広く利用されている、初心者から中上級者にも活用してもらえるプログラミング教材です。

写真:SkyBerryJAM筐体写真

SkyBerryJAM

インタビュー:Y先生

SkyBerryJAMの開発、活用、そしてSDGsへ

本校では、毎年小学生対象のものづくり講座を開催していて、その内容のマンネリ感から「先進的な新しいテーマ」を模索していました。
2015年に、当時市販されて間もなかったプログラミング教材「こどもパソコン IchigoJam」に出会い、そのコンセプトに共感、生徒と共に研究を始めたのがきっかけでした。

現在は、「ものづくりやプログラミングの楽しさを広げる」ことをテーマに、一般企業や小学校や地元自治体などとの連携を広げ、自校開発のこの「SkyBerryJAM」を用いて、普及活動と共に「ものづくり講座」や「プログラミング出前講座」を高校生主体(メンター)で実施しています。

これら本校の活動モデルは、学校においては、地域からの信頼度・イメージアップ、ブランド力・知名度向上となることはもとより、活動する生徒自身にとって「高校で学ぶ技能・技術」を体現でき、自己肯定感・有用感の醸成、生徒自身の大きな成長となっています。
「高校生が小学生を教える」というこの形は、ひいては「地域の教育資源」を持続的に循環(サイクル)させるモデルともなり、 昨今のSDGsの実践にも繋がっていると感じています。

SkyBerryJAMを使ったプログラミング出前講座風景