福井県鯖江市

地元発IchigoJamのプログラミング教育への導入

鯖江市では、当時の牧野市長がITに大きな可能性を感じていて、IT人材育成のため、2020年プログラミングの義務教育化を見据えたプログラミング教育の導入として、IchigoJam誕生のわずか半年後の2014年10月から鯖江東小学校にてIchigoJamを使ったプログラミングクラブの試験運用を始めました。

IchigoJamは、「電源を入れるとすぐに使うことができる」、「ネットに接続できない」など子どもたちに迷いなく触れてもらえること、また、「他の製品に比べ安価で購入でき、子どもたちが1人1台で学べる環境を提供できる」、「言語がBASICであることから指導者も比較的確保しやすい」ことから、教材に導入しました。

指導方法を試行錯誤しながらノウハウを蓄積し、2018年4月からは全小中学校でプログラミングクラブを運営し、2019年4月からは全小学校の4年生に総合的な学習2時間でIchigoJamを使ってプログラミングを教えています。
指導の内容は、BASICによるLEDの点滅から簡単なゲームの打ち込み、そのプログラムの改良です。

クラブ活動は1時限で45分ですが、子どもたちは慣れないBASICのプログラムをキーボードで打ち込み、エラーを修正し、LEDを点滅させたりして、楽しくプログラミングを学んでいます。
2回目以降も短いゲームなどのプリントを用意し、回ごとに楽しく学べるように進めています。

これらプログラミング講習のメンターは、鯖江市にあるHana道場(NPO法人エル・コミュニティが運営するIT×ものづくり拠点)の指導でIchigoJam講座を受講していただき、IchigoJam検定の指定級に合格した方々に指導をお願いしており、現在はこのように産学官で連携しながら手厚いケアができるように工夫し、継続的な運用を行っています。

神明小学校